1、感知器の作動確認ランプを調査します。
2、発信機の作動確認ランプを調査します。(発信機が原因の場合は受信機に表示されます。)
3、いずれの作動確認ランプも点灯していない場合は、配線が原因です。
1、差動式熱感知器は急激な温度上昇の変化に反応します。(一定温度におちつくと反応しません。)
a、誤作動時が空調の入れ始め時間帯で、空調機の吹出し近くに差動式熱感知器があった。
2、光電式煙感知器は暗箱内部の光をさえぎるものに反応します。
a、誤作動時に砂ぼこり、粉塵、水蒸気などが発生していた。
3、感知器又は配線が絶縁不良になると反応します。
a、誤作動時が大雨で感知器又は配線が濡れた。
b、誤作動の現場環境の湿度が高い。またはガスの滞留等で感知器もしくは配線が腐食していた。
※、煙感知器、熱煙複合式スポット感知器又は炎感知器を設けることができない場所の適応性については、第11-1 表(その1)によること。
※、非火災報又は感知の遅れが発生するおそれがある場所の適応性については、第11-1 表(その2)によること。
1、まず、誤作動場所の特定をします。(感知器のライン線及びコンモン線を受信機⇔感知器端末間の任意の接続箇所で切り離します。)
2、一次側、二次側それぞれの絶縁の良否を判定します。(大地間の絶縁抵抗を測定します)
◇、他の回路(感知器ライン線)の値と比較して、あきらかに値が低い場合はこの回路の配線が原因です。
◇、感知器配線の使用電圧レンジは100V、125V、250Vが良いと思います。
◇、規定では感知器配線の正常絶縁抵抗値は0.1MΩ以上(250Vで測定)ですが、通常の環境ですと1MΩ~無限大に近い値が検出されます。
◇ 受信機側は回路を切りはなす。終端器が入っている場合は共通線も切り離すこと。(プリント基板保護の為)
◇ 測定回路配線に電圧がかかっていないことを事前に確認すること。
◇ 対地側(クロ色アース側)は金属製天井地等に接続する。
3、受信機⇔感知器端末間で、徐々にに範囲を狭めていき原因を追究します。
1、誤作動回路の外線(感知器ライン線)を外して「復旧」操作を試みて下さい。
2、この状態で火災ランプが復旧しなければ、受信機内の当該ライン回路の故障です。
1、誤作動の時は、主音響・地区音響を停止後に受信機に表示されている火災区域を調査して下さい。
2、誤作動場所を「感知器の作動確認ランプ」で特定して下さい。
3、復旧]操作をすると感知器の作動確認ランプが消えてしまいます。
1、火災灯が消灯しているか確認して下さい。
2、火災灯が点灯しているとベルが鳴ってしまいます。