結線図

消火器の配置と本数

《消防設備の基準》
消火器の配置 消火器の使い方 消火器の点検 簡単なチェック方 消化薬剤交換時期

消火器の配置

消火器の配置

◇ 対象建屋のいずれの場所からも歩行距離で20m以内に消火器があること。

◇ 共用の通路を基準に設置し、20mを超える室内には出入り口付近に重点設置して下さい(出火時に避難方向を確保するため)。

◇ 消火器の必要本数は建物の階の床面積で算出されます。

一般に設置されている消火器(粉末ABC10型 能力単位3)で試算して見ました。
用途、耐火構造以外、耐火構造
劇場、キャバレー、遊技場、、風俗営業、カラオケ店、地下街、重要文化財等、150平方メートル/1本、300平方メートル/1本
公会堂、飲食店、百貨店、旅館、病院、幼稚園、公衆浴場、工場、倉庫棟、300平方メートル/1本、600平方メートル/1本
学校、図書館、寺院等、600平方メートル/1本、1200平方メートル/1本
※どの場所からも歩行距離20m以内に消火器があるように設置及び配置すること。
※その他詳細は「消火器の設置基準」をご覧ください。

消火器の使い方

使用方法

①安全ピンを抜く→②ホースを火元に向ける→③レバーを握る

◇ 機種が変わっても操作順序はほぼ同じです。

◇ 一般によく使用される「ABC10型消火器」の「噴射距離は約5m」で「噴射時間は約15秒」です。

消火器の分類

◇ 消化薬剤で、粉末型・液体型・ガス型に分類されます。

◇ 噴射構造で、加圧式・蓄圧式に分類されます。

消火器の点検

◇ 消防法では6ヶ月ごとに点検の義務があります(一般家庭は義務が有りません)

◇ 消防法で定められた防火対象物に設置されている消火器の点検は、資格が要るので専門業社に依頼しましょう。

◇ 点検済みの消火器には統一されたシールが貼り付けられます。

簡単なチェック方法

◇ 蓄圧式は本体に封入されているガス圧が外部から確認出来ます。(圧力計の指針が緑色の範囲内ならok)

◇ 加圧式は本体にロックマーク(レバーを握ると外れる)が付いていればok。(未使用とみなし判定します。)

◇ 本体底部の腐食に要注意!(レバーを握ったとたんに破裂する危険があります)

◇ 消火器の移動時に、あやまって安全ピンを抜かないよう注意して下さい。安全ピンがないと、本体レバーに少しの荷重が架かるだけで誤噴射されてしまいます。

消化薬剤の交換時期

◇ 薬剤の交換時期は決まっていません。(概ね5年とされています)

◇ 近年消火器の破裂事故が発生して、その対策として法改正が行われました。

◇ 本体容器は製造から10年を過ぎると内部耐圧テストが義務付けられました。(けっこう大変な作業で金額も発生しますので、新品への切替を推奨します。)

◇ 改正前に製造された消火器は形式失効になり、製造から10年を過ぎると廃棄処分が必要です。(消火器の廃棄は資格を有する専門業社に依頼して下さい)

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